日本連盟では、昨年度で4年目となる全団調査2022を実施しました。各団のご協力に感謝申し上げます。入力していただいたデータは、1,800こ団×4年の蓄積となり、日本連盟や県連盟が施策を検討するための貴重な情報源となっています。

入力項目には定点観測として集会数や進級状況など4年間同じ項目があります。それを追っていくと変化から見えてくることがあります。

また、特集として毎年異なる項目が設定されています。今回の全団調査では、AIS委員会ができたこともあり指導者の状況調査に重点を置きました。さらに、プログラム委員会の施策に役立てるため、野営をはじめ各隊の活動の様子も調査しました。

ここでは全団調査2022での注目点として、統計データの中から、全国的に見えてくる傾向を紹介します。

注意事項

目次

1. 2021年度は新規⼊団が前年から増え、2020年度に続き中途退団は抑えられた

2. カブ隊の退団理由のトップは「学業優先」であり、昨年度と同じ傾向

3. 隊集会数がコロナ前に戻りつつあるが、宿泊を伴う活動は戻っていない

4. 進級率は4年間あまり変化が見られない

5. インターネットによる広報が堅調 ▶ 団情報ページの活用にも期待

6. ワクワク自然体験あそびは新規⼊団に大きく貢献している

7. 地域へのアプローチは依然低調

8. 指導者の高齢化が進み、同じ人が長く続けている ▶ 副長をしっかり育てるべき

9. 指導者のスカウト経験の有無は半々 ▶ 経験の有無により年齢・性別の分布が異なる

特集項目

10. 指導者は主に保護者から確保している ▶ デンリーダー・団委員をいかにサポートするかがカギ

11. 指導者がモチベーションを維持するために重視するのは、やりがいと楽しさ、スカウトの成長を見ること ▶ 自己実現の欲求は少ない

12. ビーバー・カブ:保護者への伝え方

13. ボーイ:野営の状況

14. ベンチャー:技能章の取得が進まない理由とローバーへのいざない

15. ローバー:主な活動


参考資料全団調査2021の注目点2019年度「全団調査」報告書

公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟