11. 指導者がモチベーションを維持するために重視するのは、やりがいと楽しさ、スカウトの成長を見ること

- 自己実現の欲求は少ない -

全団調査2022では、特集項目として指導者がモチベーションを維持するために重視していることについても調査しました。結果は以下のとおりです。

どの部門も大きな違いはなく、やりがいと楽しさ、それにスカウトの成長を見ることが多数です。責任感も回答が多いです。

一方で、社会に貢献できること世界的な活動に関わること、さらにさまざまな研修機会といった自己実現への欲求は低めでした。自分ができることを活かし、社会に貢献できるという充足感は、あまり求めていないか、感じていないことが分かります。

※ ここでの自己実現の欲求とは「自分の好きにできること」ではなく、マズローの欲求段階説による「自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求」をいっています。

なお、この調査は各隊が入力しており、指導者ひとりひとりの意識を調査しているものではないことに注意が必要です。多くは隊長の思いが入力されていると考えられます。年齢層として40~50歳代の方々が多く、若い指導者がどのように感じているかは、この調査では分かりません。

公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟