7. 地域へのアプローチは依然低調

全団調査2021では、団の運営の項目に地域の小学校との連携を加えましたが、十分できていると答えた団は、ほとんどありませんでした。今回も変化はなく、十分には取り組めていないようです。以下に今年の全団調査2022と昨年の全団調査2021の状況を示しますが、低調なままです。

2022の回答状況
2021の回答状況

S~Dのカテゴリー別に見ると、人数の多い団ほど積極的に地域にアプローチしていることが分かり、それが団の維持につながっている様子がうかがえます。

項目全国平均SABCD
地域の小学校との連携
十分できている率
4.73%16.67%4.11%6.25%5.97%2.73%
地域活動への
年間参加数(2021年度)
0.580.83回1.070.57回0.62回0.49回
出席率(2021年度)17.78%17.50%27.86%20.14%18.11%15.18%
チラシ・ポスターによる
年間広報活動数
(2021年度)
1.60回2.00回1.52回2.801.49回1.18回

地域の行事への参加について、2018~2021年度の推移を追うとコロナ禍前の年間2.51回から0.58回と、約4分の1に減少していることが分かります。上の表にも現れていますが、2020, 2021年度では年に1回も無い状態でした。地域行事そのものが減っているのだと思います。

地域の行事への年間参加回数の推移

しかし、全団調査2022の暫定値では、全国平均で1.05回に持ち直しており、今後はますます増えて来るものと期待できます。

そう考えると、今が地域へアプローチするチャンスともいえます。

10. で触れますが、指導者の確保先は保護者や兄弟姉妹が多く、学校・地域への募集はほとんどありません。地域の小学校との連携を含め地域での存在感を高めることで、身内以外の指導者の確保もできてくると思います。

公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟