1. 2021年度は新規⼊団が前年から増え、2020年度に続き中途退団は抑えられた

2020年度、募集活動が停滞し、2,000名余り減少した新規入団ですが、コロナ禍での活動が工夫され募集活動(体験会の実施)ができるようになり、ワクワク自然体験あそびの実施もあいまって、新規入団を増やすことができました。一方、中途退団については、昨年に続きコロナ禍の影響は見られず抑制されました。

そのため、差し引きとしてのスカウト数の減少は、昨年より減って、新規入団が中途退団に迫っています。このままの調子で新規入団が増え中途退団が抑制されると、加盟員数(スカウト数)の増加も視野に入ってきます。

新規入団と中途退団の累積

下のグラフは、新規入団スカウトと中途退団スカウトの数を年齢別に集計したものを累積したものです。時間変化を表すグラフではないことに注意が必要です。

新規入団はカブまででほぼ終了しますが中途退団は右肩上がりに継続し、ベンチャーぐらいでカブまでの貯金を使ってしまい、その後はスカウト数の減少になります。

2018年度は以下のグラフでした。中途退団が新規入団を2,000名程度上回って、その分がスカウト数の減少となっています。

2018年度

昨年の注目点で、2020年度は下のように、青の新規入団のグラフが2,000名強減り、赤の中途退団も2,000名弱減ったため、青と赤の差し引き(減少数)は例年並みになったことを示しました。

2020年度

2021年度は、新規入団が2020年度より増加し、青のグラフが、赤の中途退団のグラフに近づいていることが分かります。青が赤の上に来れば、加盟員(スカウト)の増加になります。新規入団の増加と中途退団の抑制の傾向が今後も続いて欲しいものです。

2021年度

3つのグラフを横に並べると、その違いがよく分かります。

2018年度
2020年度
2021年度

緑の線は、8,000名のラインです。中途退団が今の良い状況を保ち、新規入団スカウトが8,000名を超えると、スカウト数の増加を達成できます。

公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟