2. カブ隊の退団理由のトップは「学業優先」であり、⼀昨年度、昨年度と同じ傾向
注目点2021、注目点2022 で、カブ隊の退団理由のトップが学業優先であることを挙げましたが、その傾向は続いています。学業優先が理由である可能性が高まってきました。
注目点2022 では、カブ隊の退団理由のトップが、全団調査2019ではその他の活動優先だったのが学業優先に変わった原因として、その他の活動(習い事・スポーツ)も低調である可能性を指摘しました。しかし、設問の仕⽅が変わっていることが変化の原因かもしれず、実際、コロナ禍前と退団に至る状況が変わったのかははっきりしません。
ビーバーでは、その他の活動優先が退団理由のトップで、カブでも2位がクラブ活動優先、3位がその他の活動優先です。
退団理由には地域差があります。
以下は、ブロック別に中途退団理由の件数を見たものですが、人数の多い関東ブロックでは学業優先が高い比率を占めています。これが全体でも学業優先が理由のトップになる原因になっています。一方、他のブロックではクラブ活動が比較的大きな割合を占めており、スカウトたちの置かれている環境によって差があることが分かります。
都市部では転居も中途退団の理由に多く挙がっているのが気になるところです。転居したスカウトがちゃんと移籍していればスカウト数減少の一因とはいいがたいですが、移籍しないでそのままやめてしまうことが多いようであれば、中途退団になってしまいます。対策を講じるべきかもしれません。
総合的に⾒て、2021年9月のスカウティング誌に掲載した、保護者の意識とのギャップを埋める必要があることについては、変わらないと考えられます。