4. 進級率はやはり変化がない(むしろ増加傾向)
注目点2022で、集会の数が減少しているのに進級率は変わっていないことを示し、
ボーイでの進級課目、特にスカウト技能に関しての課目は、野外でのプログラムを通じての実演が必要なものが多いです。しかし、活動が少なくても進級できているのは、プログラムを実施した成果としての進級ではなく、進級自体を目的にしたプログラムが行われていることを示しているように思えます。コロナ禍で可能な活動に制約が生じているのは確かですが、その中でも進級はさせたいという思いから、そのような状況になっているのかもしれません。
と指摘しました。
今年度も進級率はほぼ横ばいで、むしろ増加傾向です。
以下のグラフはうさぎ・しか・くまの取得率の推移です。



ボーイの進級率も同様です。小6・中1・中2・中3の進級率は横ばいで、むしろ高まっている学年もあります。




※ 進級率とはスカウトが1年のうちにひとつ以上進級した率です。
これが進級自体を目的にしたプログラムが定着してしまったことを意味するならば、⾒た目は活発でも「後遺症」として、本来のスカウト教育法が見失われているのではないかと懸念されます。